どうも! 漫画家の青柳恵太です!
漫画家として独立をしてからありがたいことに2年が経ち、作画環境も大幅に変わったのでちょっと作画環境の紹介をしたいと思います!
目次
作画環境の変遷
2020年からサラリーマンをしながら副業で漫画を描き始め、2021年に独立するまではiPad Proひとつで漫画を描いたり、Surfaceシリーズを使って作業をしたりしていました。
「ipad漫画家」や「サラリーマン漫画家」といった肩書で活動していた頃の作画環境の変遷については別記事にまとめておりますので、もし興味のある方は下記の記事よりご覧ください。
以前に紹介した作業環境の記事はこちら
現在の作画環境
まずは百聞は一見にしかずということでさっそくですが、現在のデスク周辺をお見せします‼‼
現在の環境としては24インチの液タブ1台、その上に27インチのiMac、右に27インチのモニター。
液タブとモニターについてはゲーミングPCに繋いでおり、メイン環境はゲーミングPCになっています。
もともとはimacの環境で作業をしていたのですが、CGでの背景処理などでGPUの処理が必要になってきたため、今年から導入したゲーミングPCをメイン環境として移行しました。
液タブは「Xp-Pen Artist24」がおすすめ‼‼
漫画家業の必需品と言ってもいい液タブについては、「Xp-Pen Artist24」を使っています。
これまでWacomのCintiqやipad Pro、Surfaceシリーズなどいろんなものを使用してきましたが一番オススメできるのは「Xp-Pen Artist24」ですね。
同メーカーの「Xp-Pen Artist22 セカンド」というモデルも使用していた時期もありました。
ただ、こちらは画面サイズ的には十分だったのですが、HD画質ということで画質があまり良くなかったため、画面上では見えていなかった塗り漏れなどが納品時に発覚するということが頻繁に発生してしまい、描き心地などはすごく満足していたのですが画質の面のストレスから半年ほどで手放しました。
ただ、現在使用している「Xp-Pen Artist24」は一回り大きいものの解像度2560×1440のWQHD(2K)という高画質に対応しており、価格的にも10万円を切っているという同スペックの液タブの中ではかなりの低価格ということでこちらを導入し現在もメイン環境として使っています。
Wacomが一般的には主流の液タブかと思いますが、価格も高価ですし大きい画面で作業したいって方はぜひXp-Penの液タブの導入をおすすめします。
また、同メーカーの液タブは頻繁にセールをしているので是非チェックしてみてください。
余談ですが、液タブのツルツル感が苦手な方はペーパーライクフィルムを貼っておくといいです。
ペン先はゴリゴリ削れますが紙に描いている感じに近く個人的にはすごく気に入っています。
もし、外出先でも絵を描きたいという場合は、液タブではなくiPad Proもおすすめです。
iPadのスペックでは本格的な作画が厳しいのではと不安な方は、もしMacBookやiMac環境があればSidecarという機能を使ってiPadを液タブ化することもできますので、もし興味がある方はこちらの記事もご覧ください。
パソコンのスペックはメモリ重視がいいかも
パソコンは現在、iMacとゲーミングPCの二台を併用して使っています。
それぞれのスペックは以下のとおりです。
iMac (retina 5K,27-inch,2019)
プロセッサ:3GHz 6コア IntelCore i5
メモリ:40GB
GPU:REDEON Pro 570X 4GB
Windows Pro 64bit (GALLERIA PC)
プロセッサ:13th Gen Intel(R) Core(TM) i7-13700F 2.10 GHz
メモリ:32GB
GPU:NVIDIA GeForce RTX 3070ti
WindowsとMacだとファイル共有とかなかなか不便ではありますが、「Barrier」というソフトを使用していおり、どちらもひとつのマウス・キーボードでMacとWindows間を切り替えなしでシームレスに移動できるようにしています。
作画には結構メモリを使うのでもし新しくパソコンを買う場合はメモリ重視で買ったほうがいいです。
また最近ではAIやCGを使って作画をする人も増えてきましたが、こういうものを使用する際はある程度GPUも必要になってきますので、BTOパソコンと検索してゲーミングPCを買うことをおすすめします。
クリエイター活動をしたいのであれば確実にスペック不足になるので間違っても家電量販店でパソコンを買わない方がいいです。
作画ソフトはCLIP STUDIO PAINTがオススメ‼
CLIP STUDIO PAINTは、漫画やイラスト制作に特化したデジタルアートツールです。
豊富な機能と使いやすさが特徴で、プロの漫画家やイラストレーターも使っています。
デジタル環境におけるマンガ制作をするうえでも必ずと言っていいほど必要になってくるソフトです。
棲み分けとしてはイラストを描くならPro、漫画を描くならEXがおすすめです。
EXはページ管理機能というものがあるのですが、これがマンガ制作においては必須になってきます。
これがないと複数ページのマンガ制作をする際にものすごく管理が大変になります。
ボク自身も有償、無償問わずいろんなアプリを使ってみました。
その中でもマンガを描くという点においては『CLIP STUDIO PAINT EX』一択でした。
作品ごとにページを管理できたり、セリフなどのテキストデータを一括編集できたり、
3D素材やブラシ素材が豊富なところももうこれ以外には考えられません。
コレが無ければ漫画描いてないといっても過言ではないくらい私にとってiPad proとCLIPSTUDIOは必需品でもあり、漫画の他にもイラストや簡単なアニメーション、書籍や広告、画像編集に至るまですべてをこのCLIP STUDIO PAINT EXを使って作業しています。
CLIPSTUDIOのことについては以下の記事でも紹介していますので、もし興味がある方はこちらの記事もご覧ください。
マウスは手首の負担軽減優先でエルゴノミクス一択‼
ボクは長い間、iMacに付属しているApple Magic Mouseを使ってきたのですが、ある日ものすごく手首が痛くなってきてしまって、マウス操作がキツくなってきたので家電量販店でいろいろ試しながらエルゴノミクスマウスを買いました。
これがちょうどいい感じの斜め具合で手にフィットするし、無駄な動きがないのでめちゃくちゃ愛用してます。
トラックボールも良いよと聞いたことはあるのですが、試してみてボールを動かすときに筋を痛めそうになったのでこのタイプのエルゴノミクスデザインのマウスに決めました。
腰痛防止にゲーミングチェアを導入すべし!
長時間座りっぱなしで作業をするので椅子にはお金をかけておきたいところですが、予算もありますよね??
アーロンチェアを買えるのであればそれに越したことはないだろうと思いますが、かなり高価なのでなかなか予算的にも購入するのは難しいのではないかと思います。
ボクも予算がなかったのでできる限りコスパのいいものをと思ってゲーミングチェアなら漫画家と同じくらい座りっぱなしのゲーマーが使うんだから丈夫に違いないと思ってゲーミングチェアの導入を決めました。
現在、私が使っているのは『GTRACING GT909-RED』です。
特徴としては、フルリクライニング機能とフットレスト、キャスター付きという点。
2万円台前半の価格帯としてはなかなか機能が充実しています。
ちなみに体重100キロを超えた私でも余裕で座ることができますし、フットレストも安定してますし、リクライニングもフルフラットの状態で状態を維持することができました(笑)
ゲーミングチェアとしては、Youtuber御用達のAKRACINGやDXRACINGとかいうメーカーもありますが、若干値段が張るので私はこのGTRACINGというメーカーのを購入しました。
仕事をするときも全然体がつらくならないのでこのゲーミングチェアおすすめです。
私は赤いラインの入ったモデルを買いましたが、
ビジネス向けに黒いタイプも売っているので
よくウェブ会議などがあるという方は黒がおすすめです。
あると便利! 電動昇降デスク『FlexiSpot』
これは絵描きの宿命といいますか、気がつけば椅子に座って一日を過ごすことがザラなので、運動不足になりやすいです。
そんなときに便利なのが昇降デスク。
ボクが使っている『FlexiSpot』は63cmから126cmまで自由に変えられるので立って絵を描くこともできます。
サイズは140cm×70cmなのでかなり大きいですし、重量も30㎏くらいある感じなのでかなり重いですがしっかりした作りになっていますし、高さ登録やアラーム機能もあるのでおすすめです。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございました!
漫画家さんとかイラストレーターさんがどんな作業環境でどんなものを使っているのかって個人的にすごく興味があるジャンルだったので自分の作業環境も紹介してみました。
もし、おすすめのガジェットや便利なものなどあれば教えていただけたら嬉しいです!