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今、アメコミにハマる人が増えている!?
みなさん、アメコミって読んだことありますか?
映画などでアメコミヒーローの映画を観てアメコミを読んで観たいと興味を持った方も多いと思います。
あの『僕のヒーローアカデミア』の作者の堀越耕平先生や『アイシールド21』や『ワンパンマン』の村田雄介先生もアメコミ好きを公言されています。
第一線で活躍されているマンガ家さんにもアメコミファンは多い印象です。
アメコミって読んだことないけど超パワーに目覚めたヒーローがバチバチの原色カラーの全身タイツを身に纏って悪と戦うだけのマンガでしょ?
って考えてる人にも興味を持ってもらいたくて今回はアメコミの世界について記事にしました。
勧善懲悪なスーパーヒーローの物語だけじゃないアメコミの魅力
アメコミはアクションメインのスーパーヒーローマンガと思われがちです。
しかし、実際は戦闘シーンよりも人間ドラマや特殊能力を持つがゆえの葛藤の描写がメインなところがあります。
ジャンルもアクションだけじゃなく家族愛だったり社会問題、コメディやラブコメ、青春ドラマやサスペンスなど多岐に渡ります。
アメコミをアクションヒーローのマンガと一括りすることは週刊少年ジャンプで連載してる漫画をジャンプ漫画と一括りにしているようなものなのです。
アメコミを買うのは敷居が高い?
実はアメコミって普通の書店でも買うことができるんですが、アメコミに興味があってもいざ書店に行って買おうとすると戸惑う人も多いんです。
迷う理由としては…
・どれが一巻かわからない
・一冊の値段がめちゃくちゃ高い
・表紙と中身の絵柄が違うことがある
こういう理由の方が多いかと思います。
私自身もはじめの頃はすごく迷いました。
初心者の落とし穴:表紙と中身の絵柄が違う?
アメコミを買い始めた頃は表紙と中身の絵柄が違うのというのに苦しみました。
アメコミは脚本・作画・カラー・装丁など分業の場合が多く、装丁デザインとコミックの作者が違うということも稀にあるのです。
なので、いわゆるジャケ買いという表紙の絵が好きだから買ってみようということをすると中身の絵が全然違うってことが多々あって当たり外れが大きいんですよね。
しかも、一冊3000円近くするので思っていた絵柄と違っていた時の心と財布へのダメージは大きかったです(泣)
アメコミは一巻から買う必要なし?
アメコミを買うときに一巻から買いたいという人もいると思いますが、一旦その考えは捨てましょう。
アメコミは日本のマンガと違って同じキャラクターをいろんな脚本家や作家が舞台・設定を変えてマンガにしているのでストーリーや設定が一貫してないことが多々あります。
もちろん、スヌーピーの『ピーナッツ』とかは一貫して同じ作者だったりしますが、一般的にアメコミとして認知されている作品はキャラクターだけ同じで作家は違うことがほとんどです。
要するに”同じキャラクターなのに全く設定も話も違う別人ということもあるので一巻から買う必要はない。”ということです。
例えば、スパイダーマンは初登場が1962年なので一巻から持ってる人なんてよほどのマニアです(笑)
途中から買って話わかるの?
本場でアメコミを買う場合は日本みたいな雑誌に載ってたりするわけではなく、1話ずつが冊子になっているのでストーリーがわからないかもしれません。
しかし、日本語に翻訳されて国内で売っているものは、とりあえず一冊の中でストーリーが完結するようになっているので気に入ったものを買えばいいと思います。
中には続編があったり前作の設定が残ったりするので欲しいものがあったら調べてみるのもいいと思います。
調べることで中身の絵もなんとなくわかるのでジャケ買いして絵が好みじゃなかったっていうことも防げます。
感覚的にはアメコミは漫画を買うというよりも映画を買うというイメージの方がいいかもしれません。
はじめは感覚で読むことも必要?
アメコミに興味が出てきていざ読み始めたときにつまずくのが、時代背景や関係性です。
前述したとおりアメコミ作品は頻繁に設定変更、リブートがされてるので作中でキャラクターが死のうがどうしようが関係ありません。
何年か続くと一旦リブートされて何事もなかったようにイチから始まります。
でも、ここで要注意なのがキャラクターとしての基礎情報は残されているという点です。
例えば、特殊能力を得た経緯や家族構成などこういうところは知ってて当然みたいにリブート後も前情報無しでぶっ込んできます。
いきなり別のヒーローが出てきたりしてもお前誰だよとか野暮なことを考えてはいけません。
一応、翻訳版の本には解説冊子が入ってるのでそれを無くさないことをお勧めします。
マルチバース(並行世界)という救済措置
前述したリブートしすぎの問題。
その弊害としてマルチバース(並行世界)という概念が平然と出たりします。
あの作品・設定のキャラが良かったというファンはリブートされて無かったことになったら悲しいですよね。
そういう読者に応えるためにマルチバースという概念が出てきます。
要するに宇宙にはパラレルワールドがいくつも存在するから同じキャラだけど違う世界線のお話だよみたいなことをしてくるのです。
それだけなら古参ファンへの救済措置としてわかるのですが、ときどきマルチバースが繋がったりします。
こういう時は素直にWikiとかで調べましょう笑
余談ですが、映画でマルチバースをテーマにしたスパイダーマンの映画があります。
アニメーションの手法も映像作品としてすごく凝った作品なので何度も見れます。
『ワンパンマン』の村田雄介先生が描いたイラストカードもありますね。
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ちなみに村田雄介先生が表紙を執筆された漫画版のスパイダーバースは総勢86名のスパイダーマンが出ます。
スパイダーバース (MARVEL)
東映版スパイダーマンもレオパルドンとともに登場するのでそれだけでも読む価値ありです。
これだけは押さえておきたいところ
アメコミを読む上でこれだけは押さえておきたいのは出版社の違いです。
スーパーマンやバットマンはDCコミックス、キャプテンアメリカやスパイダーマンはMarvelコミックスとそれぞれ会社が違うんです。
例えば、スーパーマンやバットマンを生み出したDCコミックスはダークな雰囲気で大人っぽい物語が多いのが特徴です。
一方でキャプテンアメリカやスパイダーマン、アイアンマンなどを生み出したMarvelは比較的ハリウッド的というかカジュアルな感じの作品が多いという印象です。
日本的な表現にするならDCは青年誌、Marvelは少年誌といったイメージです。
私個人はアメコミにハマった理由がMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)という映画シリーズで見たアイアンマンだったのでMarvel作品のほうが好きです。
出版社によって随分と雰囲気も違うので覚えておくと買う時の目安になると思います。
にわかアメコミファンの私がおススメするアメコミ
最後に私がぜひオススメするアメコミをご紹介します。
何を買えばいいのかわからないけど読みたいって方におすすめのものをピックアップしました。
個人の趣味嗜好が入っていますのでmarvel多めです。
アルティメッツ (ShoPro Books)
marvelキャラクターの物語を限りなくはじめからに近い状態で読みたい場合は、ここから読み始めるといいと思います。
この作品を通じて主要キャラクターの概要は掴めるはずです。
シビル・ウォー (MARVEL)
MCUで同タイトルの映画化もされましたが、漫画版は規模が違います。
オールスター感謝祭みたいにこれでもかとヒーローが出てくるのでお祭り気分で読むといいと思います。
ヒーローVSヒーローというなかなか熱い展開なので個人的にはすごくおすすめ。
はじめて買ったアメコミはこれでした。
アメコミ界で有名な出来事は平然と物語に出てきたりするので付属の冊子は必須です。
デス・オブ・キャプテン・アメリカ:デス・オブ・ドリーム (MARVEL)
デス・オブ・キャプテン・アメリカ:バーデン・オブ・ドリーム (MARVEL)
タイトルからネタバレしてくるタイプのシリーズです。
シビル・ウォーの続きにあたる作品なので一度シビル・ウォーを読んでから読みましょう。
デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス (ShoPro Books)
ベストにしたいけどしがたい作品。
第四の壁を打ち破って読者に話しかけてくるし、お約束を全部打ち壊す新しいタイプの不死身ヒーローです。
ブラックユーモアの塊みたいな作品。