アメコミのことを好きになってから日本語に翻訳されていない作品などいろいろ調べていくうちに衝撃的な作品と出会ったので紹介します。
前回の記事を読んでいない方は、こちらからどうぞ
■The Amazing Spider-Man #36
アメコミ好きの方ならこの号を知らない人はいないくらいアメコミ史を語る上でもはずせない作品だと思います。
2001年の11月に発行されたこのスパイダーマンは表紙からして異色でした。
この表紙を見てアメコミ好きでない方も異様な雰囲気は伝わると思います。
アメコミというとビビットカラーな印象ですが、この号は真っ黒な表紙にタイトルロゴが印字されているだけ。そこにはスパイダーマンの姿さえありません。
そしてページをめくるとスパイダーマンが瓦礫の前でなす術なく立ちすくみ神に祈っているんです。
どんな凶悪なヴィランが出ることもなく、それまでの流れも完全に無視した始まりでした。
2001年11月に発行ということで察する人も多いと思いますが、舞台はその直前に起こった“9.11”。
スーパーヒーローさえ、未然に防げなかった、助けることができなかったという衝撃的な展開でした。
翻訳版がなく、拙い英語読解力で読んだため語弊があるといけないので物語の解説は控えたいと思いますが、とにかく衝撃を受けた作品でした。
今から冊子を買うのはプレミア価格になっているので手に入れるのは難しいと思いますが、Marvelのサイトなどで読めるかもしれません。
Amazing Spider-Man (1999-2013) #36 (English Edition)
興味のある方は是非読んでみてください。