NFT×MANGA “CHAIN” 創作秘話&あらすじ

NFT×MANGA “CHAIN” 創作秘話&あらすじ

2022年4月13日

どーも、漫画家の青柳恵太と申します。
今回は、NFT×MANGAをコンセプトとしたおそらく日本で初めて実際に漫画が読めるNFTとして出版した
ボクのNFTコレクション”CHAIN”の 創作秘話をお話したいと思います。

“CHAIN”制作の経緯

“The Froating World”から”CHAIN”へ

NFT×MANGAをコンセプトとしたコレクションを思いついたのは、ボクがNFTをはじめて間もない割と早い段階でした。
ボクはNFTをはじめたのは2021年の5月で、おそらく割と早い段階だと思います。
この前、活動時期をクリエイターさんに話したらNFT1期生だと言われました。笑

ボクがNFTを始めたきっかけなどは別記事にまとめているので興味ある方はこちらをご覧ください。

【クリエイター向け】脱サラ系漫画家がNFTアートをはじめてわかったこと
漫画家・イラストレーターの青柳恵太です。 今回は、主に海外のクリエイターの間で急速に取引の市場が拡大している「NFTアート」を実際に始めて分かったことなどを中心…
jackpot-arts.com

当時は、まだ日本人クリエイターやコレクターも少なく海外向けに発信するしかなかったのでNFTコレクションの第1弾として「浮世絵風アートで世界に日本の魅力を発信する」をコンセプトとした『The Floating World』の制作をはじめました。

このコレクションは後に半年ほど海外のプロモーターさんと展開していくコレクションになり、そのときに作品にストーリーや関連性をもたせるとコレクションの価値が高まるというアドバイスをもらい、いくつかの作品については同一人物が登場したり、関連性のある作品となっています。

ただ、このときに一枚ではストーリー性を持たせるのは限界があると感じていたので最終的なゴールはマンガ化だというふうなことをプロモーターさんと計画していました。

普通に『The Floating World』を漫画化しても良かったのですが、それはただの時代劇マンガになってしまい、NFTで発行する必要性も感じなかったので過去、現在、未来を舞台にそれぞれ独立したコレクションを作ってそれをマルチバース化して漫画化しようというかなり長期的な計画が水面下で始動したわけです。

2021年の6月頃にこの長期計画は始まったので、CHAINの実現までに9ヶ月近くかかってしまいました…。

ここまでなぜ時間がかかってしまったか…。

『The Froating World』からプロ―モーターが去り、立て直しに時間がかかったことや
それぞれの独立したコレクションの成長に時間がかかったこともありますが、
最大の原因は、当時のNFTでマンガを表示できるシステムが複雑だったことです。

日本産のゲートウェイシステム”NFT GATEWAY”の登場

ボク自身はまったくプログラミング等の知識がなかったのでシステムの自作は不可能でした。
当初はMINTGATEというシステムでマンガNFTの制作を試みましたが、解説がなく複雑な処理で失敗。
2022年の3月に日本の企業が開発したNFTGATEWAYの登場でこのNFT MANGAの計画が実現できたのです。

そもそもどういうシステムなのか簡単に説明すると…
「NFTを所有している人のみがアクセスできるゲートウェイ」のシステムです。

OpenSeaでNFTを販売する場合は購入者特典として「unlockable contents」の設定が可能で、購入者のみが読める文字を表示させることが出来ます。
一般的にはそこにダウンロード用URLを貼ったりして高画質画像をプレゼントしたりしています。
ただそうするとダウンロードが可能になってしまいます。

それは避けたかったということもあり、ウォレットアドレスを接続してマンガを表示させることが出来るシステムを探していたところ、NFTGATEWAYの開発ができましたとツイートをされていたので導入しました。

そして、CHAIN第1話は36ページのフルカラー漫画が読める新感覚NFTとして始まったのです。

https://twitter.com/oliver_diary/status/1513706611595915269?s=20&t=nhXcPc78P6ef4P1nA4RhtA

NFT×MANGA “CHAIN” 今後の展望

CHAINは日本初の実際に読めるマンガNFTと銘打って始めたコレクションです。
このコレクションの目的のひとつにはマンガの新しい出版の形を模索して提示したいというものがあって、現在のマンガの出版の形では漫画家さんの印税は単行本単価の5〜10%程度といわれており、原稿料もあるといっても新人さんの場合は生活するのもかなり大変な数字であると思うんです。
そのうえ、中古販売をされてしまうと利益は一銭も入らないので、作品自体の人気はあっても作家として生活が出来ずに続きを描けないという状況も少なからずあるのが現状です。
しかし、NFTでの販売の場合は売上の殆どを作家が手にできるほか、二次流通以降もしっかりとロイヤリティが発生するため、この出版形態が確立されればかなりマンガ業界の出版形態も変わるのではないかと期待しています。
そのためにもまず、第一人者としてこのコレクションを成功させて、提示したいと考えています。

NFT×MANGA “CHAIN” あらすじ

CHAINは、ボクの第4コレクションとして始めたプロジェクトで他の3つのNFTコレクションの世界がひとつにつながっていく物語となっております。
まったく異なるジャンル、まったく違う世界観で展開されているコレクションがどのように交わるのかぜひ新感覚NFTとして体験してほしいです。


ここからはあらすじや本編ページなども踏まえてお話をするので
ネタバレを避けたい方は先に下記よりご購入いただくことをおすすめします。

第1話のあらすじ

The Floating Worldの世界(過去)

1600年代の日本、世はまさに戦乱…。
主を失い、戦に負けた落ち武者が命からがら逃げ延びた先にいた一人の侍…
助けを求めるかわりに異去亜夢と呼ばれる鉱石を差し出す落ち武者にしぶしぶ応じる侍であったが、その刹那に侍の目の前に謎の鳥居が出現する……

CRYPTO PORKの世界(未来)

人間がブタの臓器を使って異種間移植に成功し、臓器牧場用のブタが飼育されはじめて幾百年。
人類と同等の知能を持ったことクリプトポークは極秘裏に時空ポータルを生み出し、人類への復讐のために歴史を書き換える計画を進めていた…

Crypto school girlsの世界(現在)

平凡な高生生活を送る主人公。
ある日、見慣れない関係者以外立入禁止の扉を触れてしまったことで次元の扉を開いてしまうのだった…


CHAINは過去、現在、未来の独立した世界をマルチバースとしてひとつに繋がっていく物語となっており、
そのそれぞれのバースをつなげるのに重要になってくるのが暗号資産になっています。
第1話では過去では異去亜夢(イサリアム)として登場し、未来では時空ポータルでの転送のためにイーサリアムが使用されました。


なんで暗号資産でタイムトラベルできるの?Polygonは出てこないの?
そう思う方もいるかと思いますが、それは後にしっかりと説明できる理由が登場します。
ぜひ、2話目や3話目と続きを楽しみにしていただければと思います。

1話目 各章サンプル

https://twitter.com/jackpot_arts/status/1514592528481525762?s=20&t=-XRvfExTkkfGDIaUF4SfYA
https://twitter.com/jackpot_arts/status/1514592556864409607?s=20&t=-XRvfExTkkfGDIaUF4SfYA

第1話 予告動画

販売ページ(Opensea)

作品名:CHAIN 第1話
頁 数:36ページ
形 式:PDF
言 語:日本語

購入後、下記URLより閲覧が可能となります。
https://chain01jpn.nftgateway.space

▼OpenSeaのコレクションページはこちら

NFT×MANGA “CHAIN” 創作秘話

いきなりマンガで全て繋がりますとなってもそれぞれのコレクションが独立していて
各コレクションのホルダーさんもいきなりそういうことをすると困惑すると思ったので、
わかるひとにはわかるように匂わせるものを配置していました。

Crypto porkのコレクションに侍がいたり、Crypto school girlsにブタマークがあったり…。
本当にさり気なく入れたのでほとんどの方が気が付かないとおもいますが、
いろいろ自己満足的にそういうのも入れたりしていました。

https://twitter.com/jackpot_arts/status/1493885649069371398?s=20&t=nhXcPc78P6ef4P1nA4RhtA


ちなみにこのコレクションを4つ目に持ってきた理由について
過去、現在、未来のコレクションの次のコレクションだったからという理由もありますが、
もうひとつ大きな理由があるので余談的にお話したいと思います。

当初の予定では第1話の始まりにボクが登場する予定だったんです。
そこでのボクのセリフはこんな感じでした。

「第四というのは演劇やコミックなど創作の場面おいて重要な数字です。」
「第四の壁という言葉を聞いたことがあるでしょうか?」
「舞台と客席を分ける想像上の見えない壁を第4の壁といいます。」
「これの第4の壁を壊すことは一般的にはタブーとされています。」
「この物語はそれぞれのバースがクリプトの力で新たな次元で繋がる物語です。」
「マルチバースがリンクしてひとつのメタバースとなるとき、彼らは存在しなかった世界を目にします」
「私は本来なら混ざることのなかった各バースの壁を壊すタブーを行いました。」
「演者は第四の壁を破壊された時どうなってしまうのか…」
「第4のコレクションお楽しみ下さい。」


…という感じの始まりが出版されるギリギリまであったのですが
あまりにも作品とかけ離れていてブッ飛んでるのでボツにしました。


青柳恵太/Jackpot Arts

1991年生まれ 兵庫県明石市在住。

小学3年生の頃にコロコロコミックの続きを待てずに自分で続きを描き始めたのがきっかけで漫画の道へ

京都精華大学マンガ学部で絵のノウハウを学び、現在は企業や行政のマンガパンフレットや新聞連載、似顔絵アートやNFTアートなど幅広く活動をしています。