
どーもこんにちは。
漫画家・イラストレーターの青柳恵太です。
今回の記事では、2019年6月16日発行の京都新聞「ジュニアタイムズ」にて 掲載された『小袖の手(こそでのて)』について作画秘話をご紹介します。
まだ、「マンガ『京・妖怪絵巻』の舞台裏」の記事をご覧いただいていない方は、
そちらの記事から先にご覧いただくことをおススメします。
「小袖の手(こそでのて)」という妖怪はどんな妖怪なのか?
物語は新聞に掲載されているマンガを手に取って読んでいただきたいので、
ここでは「小袖の手(こそでのて)」という妖怪の簡単な説明にとどめておきたいと思います。

江戸時代に、京都に住んでいた松屋七左衛門という男の身に起こった物語です。
ある日、娘のために古着を買ってくるのですが、実は袈裟切りにされた女の念が籠った古着で
反物掛けの着物の袖から手がにゅっと出てきたのを目撃するというのがこの妖怪のお話です。
(…説明が少しざっくりしていますが、そこからいろいろ展開があります。)
妖怪は恐ろしいという固定観念があったのでこのシナリオ見たときは驚きました。
妖怪というよりは成仏できず、可哀想な女性の霊のお話という印象で
こういう妖怪もいるんだなと思った作品でした。
「小袖の手(こそでのて)」の制作秘話
私自身があまり着物を見たことがないということもあって
着物を描くのが苦手というか「小袖」という着物の描き分けがなかなかできず、
反物掛けの使い方もよく理解していなかったので、ラフの段階でも何度かリテイクがありました。
おそらく、この妖怪マンガのシリーズでは、一番リテイクが多かったかもしれません(笑)


ちなみにラフから完成原稿にする過程で
大きく絵が変わったコマもあります。


あと、ここだけの話ですが、この作品を執筆したときに、
「ハンガー」を「衣紋掛け」ということを知りました。
最新号、またはバックナンバーを読みたいという方へ
本ブログでは、新聞に掲載したマンガの一部のみを公開しています。
もし、全面をご覧になりたい場合は、京都新聞社HPより
京都府以外にお住まいの方も新聞の取り寄せが可能で、
バックナンバーまたは紙面コピーの依頼も可能です。
新聞では専門家の解説や出没場所を地図付きで紹介していて子どもも大人も楽しめる内容になっていますので
ぜひ、お申込みいただいて大迫力の紙面をご覧ください。